人間でも動植物でも、食べることはとても大切ですよね。二人暮らしだった時はヒデさんのために食事を作っていたので、基本的にはヒデさんの食べたい物でした。と言っても、外食はほとんどせず家で食べていたので、おのずと食べたい物が同じになりましたが。
浅草という街に暮らし始めた時は、昼でも夜でもあちこち食べに行ってみたのですが、正直言って、本当に美味しくていつでも行きたいという所はほとんどありませんでした。最も良く行った居酒屋”力”は、まだ浅草に住んでいる頃に閉店。きのこ食堂では、ここの”酎ハイ”を再現しました。その後、夜の浅草を楽しむことは困難となり、家飲み中心となったのです。
一人暮らしになって、食事を作るという作業が一番大変かもしれません。自分のために作るって、なかなか出来ないのです。「ヒデさんが好きだったものを作れば良い」という人もいましたが、それがまた、想い出して作れません。一人になって最初の頃はスーパーで食材を買うのも辛くて、お弁当で済ませていました。それではいけないと、何とか作るように。でも、夜はパンとハムと卵とサラダという朝食のような物が多かったです。今でも。最近は作り置きで、鶏むね肉を塩麴、カレー味、しょうゆ漬けにしたり、ハンバーグをまとめて4個くらい作ったりするようになりました。
肉ばかりでは良くないと思い魚を買いたいのですが、スーパーの魚って高いですよね。私のアパートメントの近くのスーパーでは、魚の種類も少ないし。たまにいわしの缶詰を食べてます。
食べることは何を食べるかも大切だけれど、誰と食べるかも重要なポイントです。気の置けない昔からの知合いとの食事は楽しいです。一人でもましな料理を作れるようにならないと料理の腕が落ちてしまうって、友人が来た時に美味しいものをご馳走できません。早く一人ご飯に慣れて、いろいろな料理を再開したいと思ってはいます。はい。
ヒデさんは食の絵も随分描いていました。海外に行った時も、写真を撮るより絵に描いていました。林家では金曜日の昼は、自家製らっきょうを添えたカレーでした。

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